2021.07.01
聖風会だけではなく日本国内で約6割以上の事業所が介護職員の人手不足が深刻化している状況となっています。
日本では、2025年には介護職員が約253万人必要とされていますが、実際の介護職員数は約215万人と、38万人の不足が想定されています。
介護職員の人材不足を無くすために国策として、2008年から始まったEPAによる受け入れや、2017年11月より技能実習による介護職が認められるなど、国策として外国人介護職員の受入れが行われてきました。
聖風会では、母国を離れ、異国の地で日本語を学び、介護の世界で活躍したいと日本に留学してきた留学生の支援をスタートいたしました。また、2018年4月には留学生6名を新人職員として採用いたしました。法人としては、日本の福祉を聖風会で学んでもらい、自国に戻った際には自国の福祉リーダーとなるべく人材を育成出来ればと考えております。
また、日本人職員もグローバル採用職員と一緒に働くことにより、異国の文化を学び、理解し、グローバルな視点で介護を捉えるようになるのではないでしょうか。しかしながら、彼らが働くうえでは色々な問題にも直面するかと思います。
ケアをするご利用者の気持ちの問題(外国人である彼らに対する偏見や、拒絶反応をおこしてしまったりする方もいるかもしれません)、ご利用者の理解も必要となります。
言葉や文化の違いによる事で誤解が生じてしまう事や、なれない環境でのストレスにより仕事が続けられなくなるなどもあるかもしれません。
聖風会で働くみなさんには、彼らの置かれている状況を理解し、暖かいフォローをよろしくお願いします。そして、彼らは日本の介護を担う仲間であり、日本の介護を世界に伝えてくれる人材でもあります。福祉を通じ、少しでも国際貢献が法人として出来ればと思っております。