社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2021.10.20

聖風会の介護技術を世界に伝える! ~カンボジア編~

カンボジア KAIGO日本語学院との連携

「世界基準をつくる 介護から“KAIGO”へ」法人としての想い

聖風会は設立から60 数年、高齢者総合福祉事業を展開する法人として、地域のニーズに応えるべく、様々な事業を展開してきました。
その中で法人理念である「最高に価値あるものをすべての人に」のもと、ご利用者一人ひとりにとっての「最高に価値あるもの」とは何かを、組織も職員一人ひとりも追求し、「ケアの質を高める」取り組みを行ってきました。これまで法人が積み重ねてきた介護技術・ノウハウ、人材育成の仕組みなどは、今後、世界的に進んでいく高齢化の中で、各国の介護業界の課題や問題を解決するための貴重な社会資源になると考えています。
そこで、2017 年度以降は、留学生の支援、グローバル職員(多様な国籍の職員)が活躍できるよう受け入れ体制、人材育成の仕組みを整え、積極的に採用を行っています。将来、聖風会で育った職員が母国に戻り、介護業界をリードする人材として活躍してほしいと考えています。そして、聖風会の介護が“KAIGO” として、その国の介護のスタンダードとなることを願っています。

カンボジア王国(プノンペン都) KAIGO日本語学院 

聖風会では日本で介護福祉士の養成校に通い、介護福祉士の資格を取得し、介護職として働きたいという夢を持った留学生の支援をしています。現在、日本以外7か国の正職員が働いていますが、その内、カンボジアとは現地の日本語学校と直接契約し、留学生の支援をしています。

2019年12月、現地に赴き、日本語学校に通う3名の学生と会いました。ご家族にも同席いただいた上で面接を行い、その3名の支援をすることとなりました。

彼女たちの純粋さやご家族の愛情に感動し、そして、その土地の人や食物、空気などを実際に肌で感じることにより、彼女たちが一人前の介護職になれる様にと改めて決意しました。その熱い気持ちを現場の職員にしっかり伝えなければと身が引き締まります。

介護の現場で働くイメージをつくる

2020年に念願かなって来日し、現在は岐阜県大垣市にある日本語学校で学んでいます。2022年4月からは東京の介護福祉士養成校に入学し、介護福祉士の取得を目指します。

入学試験を受ける為に9月、来日以降初めて東京に来ました。その際、法人内の特別養護老人ホームなどを見学し、利用者である高齢者と関わりを持ちました。まだまだ勉強中ではありますが、臆することなく、利用者と会話をする姿が印象的でした。「このまま東京に残り、早く働きたい」と介護職としてのイメージが沸いたようです。

法人としてグローバル職員を支える!

聖風会では、グローバル職員一人ひとりの状況に合わせ、必要なことに寄り添い、法人として柔軟に対応することを大切にしています。
グローバル職員は各部門の施設に配属され、それぞれの上司、先輩、トレーナーに支えられて働いています。しかし、生活面や仕事面で困ったことが起こった時にすぐに対応できるよう、相談窓口は法人事務局に一本化し、対応ノウハウを蓄積しながら体制を整えています。
今後も聖風会では、「介護から“KAIGO” へ」を合言葉に介護のプロフェッショナルを目指す志を持った職員同士が国境を越えて交流し、関係を深められるイベントや個別のニーズに合わせた研修も検討しています。

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