社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2022.09.26

【ゆうあいの郷 六月】高齢者にとっての「食」を追求する~管理栄養士委員会~

管理栄養士として災害に備える

高齢者にとって「食べること」は楽しみや生きがいの上から重要であり、特に特養に入居している要介護高齢者にとって最も関心が高く、最大の楽しみは「食事」であると思います。

1日3食食べることはその日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、健康を維持していく上でも重要です。その為、私たちは1食1食に「栄養があること」「食べやすいこと」「新鮮であること」「食欲がわくこと」を求め、ご利用者に「食」を通じて「生きる喜び」を感じて頂ければと思っています。

私たち管理栄養士委員会の連載では法人内7事業所の「食」に関する取組みをご紹介していきたいと思います。今回の第四弾は「ゆうあいの郷 六月」です。

要介護高齢者における非常備蓄食品

地震・水害等災害時に備えて、非常備蓄食品の管理をしています。理想は1週間分の食糧と飲料水の備蓄ですが、現在は3日分(9食分)を備蓄しています。災害時に栄養士や調理師がいるとは限らないので誰でも対応できるように開封してそのまま食べられるもの、多様な食形態に対応できるもの、アレルギーに配慮したものを選定しています。災害時には水分の多いものの方が食べやすく、水分補給も兼ねることができます。特養フロアにはすぐ使えるようにローリングストックしている高栄養ゼリーと飲料水を備蓄しています。

六月は荒川が決壊すると2階部分まで浸水すると言われていますので、それ以外のものは水害に備えて3・4階へ保管しています。誰が対応してもできるようにマニュアルも置いています。食べてすぐに動けるように職員用にクリームサンドビスケットと薄焼きクッキーも備蓄しています。

以前防災訓練で、炊き出し用ガスコンロでお湯を沸かしてみましたが、実際に災害直後からこの準備を行うのは難しいと感じました。課題として、今後も検討が必要です。

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