高齢者にとって「食べること」は楽しみや生きがいの上から重要であり、特に特養に入居している要介護高齢者にとって最も関心が高く、最大の楽しみは「食事」であると思います。

1日3食食べることはその日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、健康を維持していく上でも重要です。その為、私たちは1食1食に「栄養があること」「食べやすいこと」「新鮮であること」「食欲がわくこと」を求め、ご利用者に「食」を通じて「生きる喜び」を感じて頂ければと思っています。

私たち管理栄養士委員会の連載では法人内7事業所の「食」に関する取組みをご紹介していきたいと思います。今回の第十弾は「六月」部門の2回目です。

例えば、この写真は経管栄養の方が経口摂取をお試ししている場面です。看護師が注意深くゼリーを援助しています。このように多職種で検討しています。
ほぼ毎日昼食時に巡回観察しています。継続的に観察することで、小さな変化にも気づきやすくなります。また、他愛のない利用者さんとのお喋りの中から本音や課題解決のヒントを得られることも大いにあります。介護職員からも気軽に利用者さんの様子について教えてもらえるので巡回は大変有意義な時間です。