2024.11.04
高齢者にとって「食べること」は楽しみや生きがいの上から重要であり、特に特養に入居している要介護高齢者にとって最も関心が高く、最大の楽しみは「食事」であると思います。
1日3食食べることはその日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、健康を維持していく上でも重要です。その為、私たちは1食1食に「栄養があること」「食べやすいこと」「新鮮であること」「食欲がわくこと」を求め、ご利用者に「食」を通じて「生きる喜び」を感じて頂ければと思っています。
私たち管理栄養士委員会の連載では法人内６部門の「食」に関する取組みをご紹介していきたいと思います。
今回の第１４弾は『敬老の日』を題材に各部門で創意工夫を凝らした『お祝い膳』。全３回の記事でご紹介したいと思います。
第２回は足立部門と六月部門です。
今回の敬老の日では、
・赤飯
・清まし汁
・天ぷらの盛り合わせ
・炊き合わせ
・茶碗蒸し
・春菊の和え物
・オレンジ
を提供しました。
天ぷらの盛り合わせは4種類で提供することが多いですが、敬老のお祝い膳のため1種類増やし、見た目から豪華に見えるようにしました。
仕込みの際、切り込みを入れる野菜は飾り切りにし、揚げる時は花が咲くように揚げています。
盛り付ける際はメインではない野菜を下部に置き、山ができるようにしました。
また、普段常食をペースト状で提供しているソフト食は食材の形状がみられる軟らかな素材の食材を用いて提供しました。
メニュー
・さつま芋と銀杏のおこわ
・清汁（そうめん・三つ葉）
・天ぷら（海老・茄子・南瓜・ピーマン）
・炊き合わせ（華つつみ・やわらかかまぼこ・椎茸・絹さや）
・フルーツ（メロン・無花果）
高齢者にはなじみのある季節の果物の無花果を入れています。天ぷらはごちそう感のある人気のメニューです。
炊き合わせには食べやすさを重視してやわらかい真丈（華つつみ）、紅葉の絵柄の入ったやわらかかまぼこを取り入れました。
炊き込みご飯は人気のメニューです。今回はさつま芋と銀杏のおこわに紅葉とイチョウの葉の型抜き人参をあしらいました。秋の味覚がちりばめられたおこわでしたが、特に銀杏入りのおこわは珍しかった様で、ご利用者の皆様も驚かれていました。
視覚・味覚ともに秋を感じるお膳にご利用者様も喜ばれていらっしゃいました。
