
2025.02.03
高齢者にとって「食べること」は楽しみや生きがいの上から重要であり、特に特養に入居している要介護高齢者にとって最も関心が高く、最大の楽しみは「食事」であると思います。
1日3食食べることはその日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、健康を維持していく上でも重要です。その為、私たちは1食1食に「栄養があること」「食べやすいこと」「新鮮であること」「食欲がわくこと」を求め、ご利用者に「食」を通じて「生きる喜び」を感じて頂ければと思っています。
私たち管理栄養士委員会の連載では法人内6部門の「食」に関する取組みをご紹介していきたいと思います。
今回の第16弾は『2025年 新年』を題材に各部門で創意工夫を凝らした『おせち特集』。全2回の記事でご紹介したいと思います。
第1回は千住部門 足立部門 六月部門です。
・お赤飯
・賀正盛り合わせ
(カレイの照り焼き花れんこん添え・いくらなます・黒豆・鶏肉の二色巻き
鮭の昆布巻き・伊達巻・数の子・海老ずくし)
・炊き合わせ
(有頭えび・里芋・シイタケ・花人参・梅生麩)
・甘味
(栗きんとん・賀正練り切り・抹茶ゼリー苺のせ)
今年も入居者様の健康や幸せを願い、おめでたい食材を豊かに盛り込んだ、
桜花苑特製の華やぎお節を提供しました。
最近は、モダンにアレンジされたお節も人気ですが、
桜花苑では、1つ1つ意味がある伝承されている食材を楽しんでいただきました。
おすすめは、縁起物のいくらをたっぷりのせた紅白なます。
さっぱりとした爽やかな味が、他の正月料理を引き立ててくれます。
ミニ樽で鏡開きをしたり、お神酒を少々楽しんだり、2025年も入居者様の
笑顔とともに、晴れやかにスタートすることができました。
赤飯
おせち盛り合わせ(黒豆・チョロギ・柔らか昆布巻・数の子・伊達巻・栗きんとん・有頭海老・海老若草・やわらかかまぼこ・いくらおろし)
雑煮風汁椀(鶏もも・人参・大根)
煮しめ(里芋・椎茸・ふき・花形人参)
おせちの具材は縁起の良い食材を彩りよく綺麗に盛り付け、味だけでなく目でも楽しんでいただけるようこだわっています。
中でも有頭海老は、頭がまるごとついているので見た目が良くご利用者様にも好評でした。
美味しくいただいてもらう工夫はおせちだけではなく、赤飯は小豆を軟らかくなるまで何時間か茹で、もち米と一緒に炊くことでふっくらするよう仕上げていたり、煮しめは具材と汁とスチームローストすることで具材に味がよく染み込んでいます。
ご利用者様からは、『豪華で感動した』『美味しい』と感想をいただき皆さん殆ど完食されていました。
おせち盛り合わせ(海老塩焼き・昆布巻・数の子・鶏肉の二色巻・かまぼこ・黒豆・栗きんとん・伊達巻・ねりきり・いちご・キウイ)
炊き合わせ(若草蒸し・たけのこ・椎茸・人参・絹さや)
お雑煮
定番ですが、縁起の良いおせち料理の数々を松花堂弁当に詰めてお出ししました。彩りも華やかで、よい年の始まりに色を添えたのではないかと思います。
雑煮は大根・人参・葱・なると・三つ葉が入った醤油味です。餅は嚥下状態に合わせ、薄い焼餅、べたつきの無い餅ムース・角餅の形に似せた粥ゼリーの3種類を用意しました。
「豪華ね~!」と利用者さんから感想をいただいています。ボリューム感もちょうどよく、きれいに完食される方が多かったです。