社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2021.12.06

【生活サービス委員会】想いをカタチに ~足立新生苑~

ひとりの利用者と総務課職員の想いをカタチに

聖風会「CREDO」の「3つの約束」のひとつである「私たちはご利用者の人権を最大限に尊重します」を果たすために、「特養」の中で「その人がその人らしく生きること」とは?最期まで住み慣れたホームで暮らしたい」というご利用者の想いに応える為に、私たちは聖風会理念を体現する「サービス」のカタチを追求しています。

私たち生活サービス委員会は聖風会の各特養の課長職(生活相談員)で組織された本体の委員会、そして、介護職の代表者で組織された「介護委員会」、看護職の職の代表者で組織された「看護委員会」、併設のショートステイの生活相談員で組織された「ショートステイ委員会」で構成されています。

今回は連載の第1弾として、多職種連携によって「クレド」が体現された足立新生苑の取組をご紹介いたします。

ひとりの利用者との関わり中で湧きあがった想い

毎日、1階ロビーにおりてくる利用者Aさんがいました。介護職ではない私は関わり方がわからず、時々お話しすることしかできませんでした。
ある日、そのAさんは誰も手入れをしていない施設の花壇の前で枯れた植木をどこか寂しそうな顔で眺めていました。ちょうど新型コロナウイルスの影響で外出ができなくなった時期でもありました。お花が大好きな方だったので、「あの花壇がお花でいっぱいになれば施設内でも好きなだけお花を楽しむことができる。自然と触れあう機会も増え、ちょっとした息抜きにもなるかもしれない」と思い、春になったら驚かせようと私はこっそりと花壇の片隅にチューリップの球根を植えました。春になり、15輪のチューリップが満開に咲くと、Aさんはとても喜び、花壇を絶賛してくれました。

事務職でも利用者の支えになれる

事務職である私は現場の介護職員ほどご利用者さんと関わる機会が多くありません。介護の専門的知識や技術もありません。ですが、介護職ではなくても「お花を育てていく」ことを通して利用者の日常にちょっとした楽しみや喜びの種をまくことができると感じました。
 今後も季節ごとに楽しんでもらえるように花壇のご利用者と共に手入れを続けていきたいと思っています。
(足立新生苑 総務課 竹内梨乃)

アセスメントから~生活に潤いを届けるサービス提供の実施~

それぞれ楽しそうに参加されている皆さん。個々のご利用者にとって、実はとっても大事な意味を持っています。
特養には、一人ひとりに施設サービス計画書(ケアプラン)があります。
ケアマネジャーは立案する迄に、過去の情報から現在の希望までお聞きしますが、その内容は、様々で目標等も個々に異なります。そして、今回この会に参加された皆さんは、「昔、イチゴ農家で働いていたので畑作業は得意。」「お花の水やりをしたい。」「お花に触れて生活をしたい。」という情報から導き出した課題に対して、短期目標を設定し、提供するサービスに盛り込まれています。もちろん、お花以外にも「外に出る機会がある。」「散歩をすることが出来る。」等の短期目標があり、目標達成の為に、サービスの一部として提供した方も大勢います。

コロナ禍ではありますが、少しでも皆さんの生活に潤いが持てるように、またワクワクするようなケアプランが立案できるように、これからも沢山、ご利用者と話していきたいと思います。
(足立新生苑 生活サービス課 課長 福井宏美)

今回は直接介護には携わらない総務課の職員と利用者の可能性が結びつき、実現した事例でした。利用者を中心とし、取り巻く人や物などの資源を有効活用し、それらをつなげることで想いがカタチになる、これからも「クレド」を体現する「サービス」のカタチを追求していきたいと思います。

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