社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2023.11.27

聖風会 サンクスレター エピソード1:「会える日が来ることを願っています」

「聖風会サンクスレター」は、家族やご利用者からいただいたお手紙をご紹介するコーナーです。実際にお手紙を受け取った職員の方に、当時の印象的なエピソードと共にお手紙の内容を振り返ってもらいます。
今回は、特別養護老人ホーム 六月の大竹さんにお聞きしたお話の前編です。

年賀状の締めくくりの言葉

専門学校卒業から聖風会ひと筋で働いています。最初は特別養護老人ホームの介護職をしていましたが、その後、結婚して三人の子どもを出産、子育てと仕事を両立しながらケアマネジャーの資格を取得しました。それを機に、在宅介護支援センターとデイサービスの仕事に異動となり、今は特別養護老人ホーム六月の生活サービス課の課長をしています。

今までにたくさんのご利用者との出会いがありましたが、10年もの間、年賀状を送ってくださったDさんが特に印象に残っています。年賀状には手書きの言葉が添えられていて、いつも最後に「会える日が来ることを願っています」と書いてくれていました。

不安がやわらぐよう精一杯支えた日々

Dさんに出会ったのは、足立新生苑の在宅介護支援センターでケアマネジャーをしていた時です。
Dさんは女性の方なのですが、当時70歳前半くらいでご主人を亡くされたばかりでした。ひとり暮らしで身内がおらず、腰痛もあってこの先の暮らしが不安だとご相談いただいたのがご利用・出会いのきっかけです。


しっかりされている方ではありましたが、だからこそ、いろいろと考えてしまうのか将来への不安や心配事などをよく口にされていたのを覚えています。
少しでも安心していただけるよう、しっかり顔を見てお話を聞くというのを意識していました。連絡があればなるべくご自宅に出向き、腰痛や病気での入院の準備、介護認定の行政手続きなどもさせていただきました。生活が困らないようにと、精一杯の気持ちで支えていきました。
約4年もの間、Dさんの担当をした後、現在働いている特養六月へと異動になります。その後も年賀状だけですがやりとりが10年続き、いつも「また会える日を」とつづってくれていました。しかし、Dさんが別の法人施設に移られたこともあり、亡くなられるまで結局は会えないままでした。
もちろん、もう一度お会いしに行けば良かったと思うことはあります。ただ、担当から外れたご利用者に会うというのは、気軽にしていいことではありません。新しい担当者の立場もありますし、Dさんだけ特別扱いすることにもなってしまいます。
この仕事をしていて、もっとももどかしいと感じるところですね。

価値観を押し付けず「生き様」に寄り添う

ご利用者に接するときに意識しているのは、「その方の生き様に寄り添う」ということです。私たちの価値観や思いを押し付けることなく、目の前のご利用者はどんな価値観で、どんな人生を歩んできたのか、お話を伺う中で知れるよう努めます。

その上で、一人ひとりの人生を常に思い浮かべながら接するようにしています。もちろん、家族の方に接する時も同じです。長年の家族関係をふまえて関わっていきます。

そうしたちょっとした気遣いの積み重ねが、Dさんを含むご利用者の満足につながっているなら嬉しいですね。

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