社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2024.01.29

聖風会 サンクスレター エピソード2 あたたかな心遣いにありがとう

「聖風会サンクスレター」は、家族やご利用者からいただいたお手紙をご紹介するコーナーです。実際にお手紙を受け取った職員の方に、当時の印象的なエピソードと共にお手紙の内容を振り返ってもらいます。
今回は、特別養護老人ホーム六月の大竹さんにお聞きしたお話の後編です。

コロナ禍での言葉

最近で印象に残っているのは、特定の方からではないのですが、コロナ禍での「あたたかいお言葉」です。
コロナ禍では面会などができない分、私たち職員から家族へ積極的に情報を発信するようにしていました。お便りを出したり、こまめに電話を入れたり、ご利用者の様子やケアの様子を細かく伝えて少しでも安心や信頼をしていただけるようにと取り組みました。
そのおかげか、面会できないことへの不満の声などはほとんど聞きませんでした。むしろ、「職員さん自身の体を大事にしてください」など労いの言葉をいただき、励まされることが多かったですね。

また、ご家族からご利用者へのお荷物などの受け取りは事務職員だけで対応していたのですが、一筆箋で「施設の方々の心遣いをいつも感じる事ができ、安心しています」といった言葉を添えてくださる方もたくさんいらっしゃいました。
私たち介護職は家族と直接は会えませんでしたが、あたたかい心使いは直に感じられました。コロナ禍での大きな支えになりましたし、頑張ってきて良かったと報われる思いでもありましたね。

看取りは家族からの言葉で気持ちに整理を

たったひと言の感謝の言葉が、私たちにとっては働く上での大きな原動力になります。だからこそ、ご利用者とその家族の言葉を職員に共有し、モチベーションを維持できるようにと心がけています。
聖風会ではご利用者の訃報連絡をシステムに入力するのですが、看取りの際に家族からいただいた言葉を入力する欄もあります。「ありがとうございました」はもちろん、「この施設で本当に良かった」と言ってくださる方も多いです。ご利用者とそのご家族にしっかり寄り添えたからこそいただける言葉だと思っていますので、嬉しいのはもちろん、自分の仕事への自信にもつながっています。
また、最近はできるだけ職員全員でご利用者に最後のお見送りをできるよう、昼に葬儀屋を呼ぶようにしています。エレベーター前で家族と一緒にご利用者を囲んで、短い時間ですが、挨拶をしたり思い出を語ったり。
看取り介護は職員にとっても、非常に感慨深い経験です。家族とすごす時間や家族からの言葉が、気持ちを整理するきっけにもなるので非常に重要だと考えています。

大変なときこそ!

課長という立場で仕事するにあたり大事にしているのが、「お互い様」の空気感です。職員全員で協力しあうためには、誰かひとりを責めないのはもちろん、職員が自分で自分を責めたくなるような雰囲気にもしてはいけません。
コロナウイルスの感染にしても、対策は万全にしながらも「なったらなった時よ。しょうがないし、お互い様だから」という姿勢でいました。小さいお子様がいて、急に休まざるを得なくなった職員に対しても同じ気持ちです。

私自身、3人の子どもを育てながら働けたのは、「お互い様」のおかげだと感じています。これからも「お互い様」を大事に、職員一丸となってご利用者と家族に感謝される介護を提供してきます。

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