社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2024.02.12

聖風会 サンクスレター エピソード1:最高の「ありがとう」

「聖風会サンクスレター」は、家族やご利用者からいただいたお手紙をご紹介するコーナーです。実際にお手紙を受け取った職員の方に、当時の印象的なエピソードと共にお手紙の内容を振り返ってもらいます。
今回は、千住桜花苑の守田さんにお聞きしたお話の前編です。

日々の「ありがとう」がサンクスレター

ゆうあいの郷 扇の立ち上げより聖風会で働き、現在は千住桜花苑・地域サービス課の課長を務めています。途中で産休を取ったり、義母の介護で非常勤になったりしましたが、細く長く、気付けば30年近くデイサービスの仕事を続けています。
長く働く中で、さまざまな人と関わり、お礼のお手紙をいただくこともありました。ただ、改めて今までを振り返ると、特定の誰かからというよりは、日々の「ありがとう」の言葉がサンクスレターだったなと思います。

また、お礼の言葉以外で印象に残っているのが、家族の方からの「家ではむっつり、でもデイサービスでは笑顔になる」といった言葉ですね。とても良い笑顔だったからと、デイサービスの写真を遺影に選ばれる方もいらっしゃって、これも何よりもありがたいサンクスレターだと感じています。

「この顔で良かった」

デイサービスではお誕生日の月に、ご利用者の顔写真に職員からのメッセージを添えたお誕生日カードをお送りしています。
お誕生日カードに使う写真は、敷地内の駐車場に季節の花が咲いていますので、デイサービスでご本人が作った作品とお花を一緒に手に持ってもらい撮影をしています。作品はこいのぼりの貼り絵や、紙コップで作った金魚といった簡単な作品ですが、一緒に撮ると記念になりますからね。ご利用者も良い笑顔になってくれます。

ご利用者がお亡くなりになられると、お焼香をあげさせて頂くのにご自宅に伺う事があるのですが、遺影にお誕生日カードの写真が飾られていることが何度かありました。撮影した時のことなどを思い出し、悲しい気持ちになったりもしますがその一方で、家族の方が遺影に選んでくださるほど、デイサービス中のご利用者が良い笑顔をされていたのだなと思うと非常に嬉しくもあります。この写真を選んでいただいたことが、私にとってはご利用者と家族からの最高の「ありがとう」だなと思ったりします。
あるご家族の方は「守田さんのおかげで笑顔の写真を遺影に使えました。この顔で良かった」と声をかけてくださって、その言葉は一生忘れません。

誰かにとっての最愛の人と最高に楽しい一日を

仕事をする上で大切にしているのは、ご利用者は「誰かにとっての最愛の人」であるという事です。いろいろなご利用者がいらっしゃいます。頑固な方、いつも笑顔の方、そんな皆さんは誰かにとっての最愛の人なんですね。私達は常に誰かにとっての最愛の人をお預かりしている。その気持ちを忘れずにご利用者さんそれぞれにふさわしい介護をしなければならないと思っています。

また、次も会えると思っていたのに、急にお亡くなりになったという経験も一度ではありません。私自身が後悔しないためにも、今日一日、本当に悔いなく介護をして、ご利用者には楽しい時間を過ごして頂きたいと思っています。

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