社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2024.05.09

足立新生苑が50年つないできたもの ~第9回~

足立新生苑50周年記念 クローバースマイル【特別号】

足立新生苑50年を振り返る (社会福祉法人聖風会 業務執行理事 伊藤 俊浩)

平成元年、採用面接で施設長(現・会長)からの、「親不孝は人として絶対にしてはいけないよ。聖風会は、お年寄りを幸せにする施設です」という言葉に惹かれ入職しました。
時代の流れとともに、高齢者介護の考え方や、援助方法は進化していますが、「幸せを追求する」考えは常に援助の根底にあって欲しいと思います。
足立新生苑では、「虐待は絶対に許さない」という姿勢で全職員が毎日の業務を行っています。「虐待防止の取り組みが厳しすぎるのではないか」というお声を頂くこともありますが、これからも「ご利用者を不幸にしない。幸せにする」という変わらぬ姿勢で事業展開を進めることにプライドを持って足立新生苑発展のための一助を担いたいと思います。

ご利用者に笑顔でいていただくために (足立新生苑 元課長 柴田 美代)

私は足立新生苑の定員が220名に増員になった時に異動になり、ユニットケアの導入を経験しました。その頃は新人職員の採用も多く、夢と希望を抱いて就職をしたのに、新人職員は笑顔もなく排泄、入浴に追われて一日が終わっていました。
その後ユニットケアを導入して、試行錯誤していた頃は大変でしたが、楽しくもありました。大きな負担となり、悩んでいた職員もいたと思います。私も悩んでいた職員の一人ですが、その時の経験は私の財産で、今も、これからも私の礎になっています。ご利用者が笑顔で過ごすことができるようにするためには、職員も良いコミュニケーションでチームワークを組めるかが鍵ではないかと思っています。それは自分との戦いです、一人ひとりが戦って良い聖風会にしていければと思います。

足立新生苑での全ての出会いに感謝 (足立新生苑 元課長 松本 武)

足立新生苑50年の歴史の中に私も13年間と短い期間でしたが携われた事を今でも幸せに思います。当時は介護保険の開始、定員の増員、そしてユニットケアの導入と慌しかった毎日が今でも鮮明に頭に浮かびます。ユニットケア導入には、毎日のように職員一人ひとりと話をし、理解できないと怒る職員、自信がないと泣きだす職員、様々な思いを受け止めながらのスタートでした。職員には、特養に入所して様々な事を諦めているご利用者様に入所しても自分らしい当たり前の生活ができる、聖風会の理念でもある「その人がその人らしく生きること」を信念を持って伝えました。その当時の職員との面談記録、アンケート結果等は今でも私の宝物です。足立新生苑で出会った全ての人に感謝し、離れていても足立新生苑で働いた事は今でも私の誇りです。これからも諸先輩方が築かれた足立新生苑の素晴らしい歴史を、一つの出会いを心より大切に、後世に繋いで頂きたいと思います。

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