
2024.05.20
聖風会に入職する職員には、福祉の専門学校や大学等で福祉を学んでくる方、無資格未経験・異業種からの方、海外から、日本語学校や専門学校を経て入職するグローバル(海外人材)採用の方など様々な方が働いています。
それぞれの方に合う働き方ができるように、入職後はトレーナー制度やDo 簿(新人職員研修簿)、その他研修制度を充実させ、職員一人ひとりがプロフェッショナルになれることを目指しています。
聖風会に入職前から福祉の道を志し、福祉系の専門学校や大学を卒業した職員がどのようにこれまでの学びを活かして仕事をしているのか、仕事をしながらどのように学びを続けているのか、福祉系学校を卒業し、新卒採用された3人の職員を紹介します。今回は1人目となる足立新生苑 介護職 平津 由結職員です。
実技と座学でそれぞれ印象に残っている授業があります。実技はベッド上の排泄と移乗です。座学できちんと学んでいたので知識はありましたが、いざ実技になると思った通りにできず、「これが実際に人間の身体に触れるということなんだ」と介護の難しさを知りました。座学では、「人それぞれ見方と考え方がある」ということを教わり、自分が見て感じていることと、ご利用者が見て感じていることは違うかもしれないということ。だからこそ、しっかりコ
ミュニケーションをとっていくことが大切であるということを学びました。
認知症の方と接する際に、どうしても意思疎通が難しいと「うまくいかない」と思ってしまいがちですが、それを思っているのは私であり、ご利用者の方は違う考えを持っているかもしれません。一呼吸おいて、ご利用者とコミュニケーションを取っていこうと気づくきっかけになっています。言語コミュニケーションが難しい方もいらっしゃるので、言葉だけではなく身振りや手振りを交え、話すときも声のトーンなどに気を付けながら関わるように意識をしています。これは専門学校の時に非言語的コミュニケーションの大切さを学んでいたからだと思っています。
聖風会には実習の時からお世話になり、学生の私にもただ業務を教えるのではなく、一つひとつの業務をなぜ行うのか「根拠」をしっかり教えてくれました。根拠を知ると、なぜそれを行わなくてはいけないのか、優先順位も明確になるので私の仕事の基礎となっています。また現場経験が豊富な上司や職員が多いので、仕事やプライベートで悩んだ時もすぐに相談がしやすく、足立新生苑としてチームで仕事をしている実感があるので働きやすいと感じています。私自身もこれらを引き継ぐことができるように、後輩育成に力を入れていきたいと思っています。