
2024.08.26
私が聖風会に入職したのは2001年4月です。夜間の専門学校に在学中に約1年間、足立新生苑でボランティアをしていました。その活動の中で出会った「格好良い」先輩職員に自身の未来を重ね合わせ、「聖風会で介護の仕事をしたい」と思いました。その先輩は介護を楽しみ、何よりも誇りを持って仕事をしていました。新生苑の職員は時に愚直とも思える程、真面目であり、介護に対しては決して妥協しません。私自身が挫けそうになった時も職員のその直向きな姿に励まされ、自らを奮い立たせ、乗り越えることができました。本当に感謝の一言に尽き、聖風会の職員であることに誇りを感じています。
この先50年間も聖風会の一員として自信と誇りを持っていられるように、これからも励んでいきたいと思います。
私が入職した、約20年前から足立新生苑は、ご利用者はもちろん、職員のことも大切にする職場でした。そして、入職当初から、上司には「利用者主体」を軸に考えることを徹底的に指導されました。このことは、20年後の今も受け継がれ「その人らしさ」という言葉に代わり、利用者主体を追い求めているのが足立新生苑だと思います。また、約20年前には、想像にも及ばなかった「人材不足」という課題に直面しており、職員教育も「トレーナー制度」に形が変わりましたが、当初から人を大切にする足立新生苑は変わらず、さらに、進化していると思います。後世に残していけるように、そして、今後も、その一端を担い努めていきます。
2018年をもって足立新生苑は開設50年を迎えました。50年間で介護を取り巻く環境はどんどんと日々目まぐるしく変化しています。
そういった目まぐるしい変化の中でも、変わらないものがあります。それは聖風会の職員が皆で大事にしてきた“想い”です。あえてここでは“想い”がなんであるのか、具体的に明示はしませんが、50年もの間、変わることなく先輩方から現在の職員へ脈々と受け継がれてきました。この“想い”というのは職員一人ひとりが考え、伝えていかなければ途切れてしまうものです。それを50年もの間、途切れることなく、伝承できたのは我々職員の努力の賜物だと思います。これからの50年、100年とこの“想い”が途切れることなく、職員一同伝承していきたいと思っております。
この『クローバースマイル』特別号は足立新生苑が50周年を迎えた2021年1月7日い発行したものです。『足立新生苑30年史』に引き続き、後世にこの聖風会、足立新生苑の歴史を残すことができないか、そんな思いから始まりました。
主に3 0周年以降の出来事である、足立新生苑のユニットケア導入に至った経緯、導入後の様子、職員の思いなどが記されています。「最高に価値あるものをすべての人に」という法人理念のもと、どのような思いで、聖風会の足立新生苑の歴史が築かれてきたのか、聖風会にかかわる皆様に読んでいただき、聖風会の思いを感じ取っていただければと思います。
そしてこれからの聖風会の歴史を皆様とともに歩んでいきたいと思っています。