2024.11.25
聖風会が発行している広報誌『クローバースマイル』
広報委員会の想いが詰まったこれまでのクローバースマイルより、バックナンバーとして、シリーズで『学びを活かし、学びが続く聖風会』の記事をご紹介していきたいと思います。
聖風会に入職する職員には、福祉の専門学校や大学等で福祉を学んでくる方、無資格未経験・異業種からの方、海外から、日本語学校や専門学校を経て入職するグローバル採用の方など様々な方が働いています。
それぞれの方に合う働き方ができるように、入職後はトレーナー制度やDo簿(新人職員研修簿)、その他研修制度を充実させ、今号では、聖風会に入職前から福祉の道を志し、福祉系の専門学校や大学を卒業した職員が職員一人ひとりがプロフェッショナルになれることを目指しています。
どのようにこれまでの学びを活かして仕事をしているのか、仕事をしながらどのように学びを続けているのか、3人の福祉系学校出身職員を紹介します(今回ご登場いただくのは3人目の職員です)。
社会福系学校とは?
主に「社会福祉学」祉の学問を学びます。社会福祉学とは、年齢、障害の有無にかかわらず、人間が人間らしく生きていくために必要な社会環境や制度がどういったものなのかを学び、研究していく学問です。
社会福祉学を学んだ人は、社会福祉士、介護福祉士などの資格を取得し、高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設など福祉の場で活躍
する人が多くみられます。
特別養護老人ホーム足立新生苑 / 介護職
粟 敏子(す みんず)
2021 年入職
出身校:読売理工医療福祉専門学校
社会福祉専門課程 介護福祉士学科
―専門学校で印象に残っている授業を教えてください。
福祉の現場で働く職員、ご利用者、そのご家族など、様々な分野の方に現場の様子や大事にしていることなどの話を聞き、学びになったのが印象に残っています。
その中で2つ印象に残っている言葉があります。一つは障がいのある方が「自分では当たり前と思っているけど、相手にとっては必ずしもそうじゃないことがある」とおっしゃっていました。「これを片付けてほしい」はどこまで片付けたらいいのか、「大きく字を書いてほしい」もどのくらい大きく書いたら良いのか、人それぞれだと思います。自分の思っていることを他人の当たり前と思わずにしようと思ったきっかけになりました。
もう一つは、講師である介護従事者の方から「このベッドがご利用者の亡くなる場所かもしれない。だからいつもベッドをきれいにする」というお話です。それまでは意識をしていなかったのですが、ご利用者の人権や尊厳を守るというのはこういった、一つひとつのことが関わってくるんだと思いました。
―聖風会に入職を決めた理由を教えてください。
先生からオススメされたことをきっかけに、聖風会で実習をした同級生がいたのでその人に話を聞いたところ、「働きやすい環境が整っている」「職員が親切」と言われて、すぐに見学を申し込みました。見学してみると、足立新生苑は規模も大きく歴史ある施設であり、トレーナー制度など人材育成環境、職員の生活面でのサポート体制も整っていることを教えてくれ、「ここで働きたい」と思いました。
―聖風会で実際に働いてみていかがですか?
働いていると、日々わからないことが出てきます。これをわからないままにしておくと、失敗したり、失敗したら勇気が出なくなることもあります。そんな風にならないように、いつも周りの先輩方は自信が持てるように声掛けをしてくれます。だから私も当たり前のことですが、失敗した時は必ず先輩に報告しに行くようにしています。
失敗が勇気を奪うのではなく、学ぶきっかけとなっているので、いつも仕事が楽しくできています!そのおかげもあり、皆さんからいつも「ありがとう」と声をかけられて、やりがいも感じます。
これは専門学校時代に介護の基礎・基本を学んでいたことも影響していると思うので、後輩の皆さんもぜひ基礎・基本をしっかりと学んでおくと良いかと思います。