2024.12.09
縁あって直線距離にして600㎞を越えた法人同士が再び繋がりました。約1年ぶりの再会です。
前回は「環境や高齢化率を含めた人口構造や地域課題など、離島と東京とで違いはあれど、本質的な介護の魅力は変わらない」という事を実感できた貴重な機会でした。
今回も自法人の強みや魅力の再発見という共通の目的のもと、「法人運営」「外国人人材育成」「ICTの活用」「介護の質のマネジメント」というテーマで研修を行いました。
この様な自法人以外の方々との交流は他施設、他法人の考えや方法の違いなどから学べることはもちろんのことですが、自分たちの取り組みや大切にしていることなどを言葉にすることにより、立ち止まって振り返る良い機会となります。そして、自施設を客観視することで、強みや魅力に改めて気づく(再発見)ことができ、自信につながります。
右の資料は東社協高齢協 生活相談員研修委員会 スキルアップ研修会のグループにて、平成20年のアクティブ福祉in東京で発表した「施設間交流」の資料です。
「魅力ある施設創り」の手段として「施設間交流」という手段が効果的であったという発表でした。
今回も丸一日かけての研修で、あっという間に時間が過ぎ、「もっと時間があれば」と感じる程、議論が盛り上がりました。
元海士町町長さんの「覚悟を持って、決断と実行」という言葉には自分自身の施設長という立場から、心を奮い立たせられました。
「global(地球規模の)」と「local(地域的な)」を組み合わせた造語である、「グローカル(glocal)」という言葉を知りました。
「日本初が好き」、まさに「フロンティア精神」です。
柔軟な発想のもとに生まれた「20代限定の島留学」「大人の島留学」「島民全体の同窓会」という事業、枠にとらわれない自由な発想の重要性。
外から来た自分、島民に認められた時に地域のニーズが初めて見えたという地道な努力が認められた体験談。
「福祉を難しく考えない」「福祉 × ◯◯」という考え方に目から鱗が落ちた想い。
等々、心が強く動かされた言葉、話を多く聴くことができました。改めて、福祉の仕事は「やはり面白い!」と思いました。
参加したメンバーからは
・小さな島において、地域の暮らしを守ることの大変さ。医療面で課題があれば島を離れなければならない。その中において懸命に頑張っていらっしゃるお二人。
お一人は生まれた時からの地元民。お一人は地元民からすれば外来。そのお二人がタッグを組まれて取り組まれていることに心から敬意を感じました。
・地域に根差すために、朝晩関係なく地域を知ろうとすること。そこから出発してコツコツとコミュニティとの信頼関係をつくろうとされていること。出来るようで、なかなか出来るものではありません。
・特養の抱えている課題は人材や教育含め、海士町でも足立区でも同じような課題もありました。生産性人口が大幅に減少してきている中、喫緊の課題。より良い意見交換をさせて頂いたと共に、聖風会の取り組みを説明させていただくことで、私自身も振り返ることが出来ました。
・お二人のお話を聞いて、地域ごとの取り巻く環境の違いに改めて驚きを感じました。
・見学中も沢山質問してくださって、「何とかしたい!」課題はたくさんあるけれど、一つ一つ行っていこうとされる熱く強い思いに感銘を受けました。お二人にお会いできて、お話をたくさん聞ける機会を頂いてありがとうございました。
この出会いによる繋がりがさらに深まり、続くことを願います。次は私たちが訪問する番です。