社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2025.02.24

【広報委員会】聖風会の快眠のススメ①

最新 広報誌 クローバースマイル16号より

聖風会が年に1回発行している広報誌『クローバースマイル』。
今回は先日発行したばかりのクローバースマイルvol.16より、先ずは「聖風会の快眠のススメ」の記事をシリーズでご紹介します(今後、WEBメディア限定記事もご紹介したいと思いますので、お楽しみに!!)。

ぜひとも、ご覧いただければと思います。

心地よい眠りのためのライフスタイルガイド

聖風会のご利用者の中には夜、眠れないという悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。
そこで、今回は日々眠りの研究を行っている「睡眠のスペシャリスト集団」パラマウントベッド睡眠研究所でお話を聞いてきました。
私たち聖風会はご利用者の方々が充実した日々を送れるように、より良い介護を目指し、厚生労働省が推進する「科学的介護」にも力を入れたいと考えています。
その一つである、科学的根拠となる睡眠データに基づいた「睡眠の質や快眠方法」について、パラマウントベッド睡眠研究所・看護師の室屋さんに詳しくお話を聞くことができました。
ご利用者はもちろんのこと、ご家族や職員にも実践できる新たな知識をたくさん教えていただいたので、ぜひ皆様も日々の生活に取り入れてみてくださいね。

「科学的介護」とは?:介護サービスの質を向上させるために、科学的な根拠に基づいた方法や技術を導入する取り組みのこと。

パラマウントベッド 睡眠研究所とは?

広報委員:パラマウントベッドさんの睡眠研究所とはどのような研究をしているところでしょうか?

パラマウントベッド睡眠研究所は、睡眠に関わるさまざまな課題と向き合い、解決するために日々研究しているところです。
また、研究データを活用して、「眠り SCAN」という眠りの状態を把握する機械や、睡眠状態にあわせてベッドの背角度を自動で調節する眠りの自動運転などのヘルスケア用の機能開発も行っています。病院や大学などと共同で、心不全患者の体動データから増悪を予測することの有効性を検証したり、終末期医療で眠り SCAN を活用した体動データの有用性の研究なども行ったりと、医療介護のために尽力しています。

質の高い睡眠を取るために 心がける 5 つのこと

広報委員:研究所で科学に基づいた研究をされていて、それが製品に活かされているんですね。よく眠れていない、眠りが浅い気がするなど睡眠の悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。睡眠の質を上げるためにできることはどんなことがありますか?

実はたった 5 つのことを実践するだけで、睡眠の質は高まります。5 つの心がけることは、難しいことではありません、より良い睡眠につなげるために、できることから少しずつでも取り入れてみてくださいね。

①毎朝同じ時間に起床する

介護施設等では、ご利用者の方が夜間眠れなくても同じ時間に起きることで、全体のリズムが整いやすくなります。まずは簡単な「朝のカーテン開けと声かけ」から実施し同じ時間に起床すると、規則正しい生活リズムがつくりやすくなります。

②朝日を浴びる工夫をする

太陽の光を浴びることも大切なことです。窓辺で日向ぼっこをするだけでも効果があるので、ぜひ日々の活動の中に取り入れてみましょう!
日の光が足りない場所では、体内時計のサイクルも狂ってしまいます。そのため、散歩をしたり、散歩が難しいときは朝食前に少し早めに部屋を出て窓辺で日向ぼっこをして、日光を浴びる機会を増やしましょう。「夜に眠れなかった」というときも、朝起きずに眠り続けるのではなく、一度朝日を浴びると体内時計のリズムも崩しにくくなるので、必ず朝日は浴びるように心がけましょう。このとき、ご本人が「今、何時なのか」を理解してもらうために、外の音や空気を感じてもらいましょう。朝日は気持ちが良いですね」といった時間と状況を何気ない会話で共有して、「環境で時間を判断できる工夫」をすると、体内時計のサイクルも整いやすくなりますよ。

③朝食を必ず食べる

朝食は一日のスタートを切る大事な切り替えなので、毎朝必ず食べることも、質の高い睡眠につながります。朝食をしっかりと食べることで、体が目覚め、一日をスタートするエネルギーが補充され、脳の働きが良くなります。また、朝食を食べると体内時計が整い、規則正しい生活リズムが作られるため、夜の眠りを良くして朝の目覚めもスムーズにしてくれます。
朝食の場は施設であればご利用者同士、家族であれば家族同士でコミュニケーションが生まれるところでもあります。会話や笑いは、ストレスを軽減しリラックスできるので、「皆で一緒に食事を摂る」ように意識していくと、良い眠りにつながっていきます。

④お昼寝は30分以内

介護施設のご利用者に限らず多いのが、お昼寝の時間が長すぎたり、食後すぐにベッドに入ってしまったりすることです。職員の皆さんも休日に二度寝してしまうこともありますよね?睡眠が長すぎたり日中に活動しないと、夜に目が覚めてしまい、睡眠の質が低下してしまいます。
お昼寝の時間は12 時から15 時の間に30 分以内と決め、それ以上はできる限り眠らないように意識しましょう。こうすることで、ほどよい疲れから夜にはしっかりと眠くなり、質の高い睡眠を取れるようになります。

⑤日中はしっかり活動しよう

日中にしっかりと活動するのも、良い睡眠を取るためには欠かせません。午前中は朝食後にあたまを使う活動を取り入れると良いでしょう。午前中あたまの働きも良くなるからです。
もし朝食後に眠気が強いときは、無理をせず睡眠を取っても良いです。ただし、午前中でも長く眠らないようにしましょう。
また、15 時以降のお昼寝を避けるために、大体15 時から18 時はレクリエーションの時間を設けてみましょう。体を動かすだけではなく、のんびり過ごせる絵や手芸、工作などの座ってできるレクリエーションを行ってみても効果的です。
レクリエーションの時間を設けておくとベッドから離れ、自然と夜になると眠くなってくるはずですよ!

~第②回につづく~

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