社会福祉法人 聖風会

社会福祉法人 聖風会

クローバースマイル

2025.04.14

【広報委員会】聖風会の快眠のススメ③

最新 広報誌 クローバースマイル16号より

聖風会が年に1回発行している広報誌『クローバースマイル』。
今回は先日発行した最新広報誌 クローバースマイルvol.16より、先ずは「聖風会の快眠のススメ」の記事をシリーズでご紹介しています(今後、WEBメディア限定記事もご紹介したいと思いますので、お楽しみに!!)。
今回は第③回(最終回)です。

ぜひとも、ご覧いただければと思います。

広報委員:(第②回記事より)「見守り支援システム」を使うことによって、よりさまざまな視点からアプローチができるので睡眠の質向上につながりますね。

睡眠の質向上につながる課題として、夜間の体位変換があります。
体位変換で気を付けなければならないことはありますか?

体位変換とは:自力で体の向きを変えられない人に対して、介助者が体位(体の位置や向き)を整えること。

体位変換が眠りの妨げに!?

長時間同じ姿勢でいると、圧力がかかる部分の血流が悪くなり、床ずれのリスクが高まります。また血行が悪くなると、筋肉の萎縮や呼吸機能の低下も引き起こすため、体位変換は一定の時間で行わなければいけません。さらにご利用者の方の健康状態がよくないと、体位変換の頻度は増やさなければいけませんよね。
ですが、その度に職員が部屋を出入りして身体を動かすと、どんな人でも目が覚めて眠れなくなってしまう可能性があります。そうなれば不眠が続き、体調不良につながってしまうこともあります。
ご利用者が不快に感じない体位変換は、職員の技術や知識が重要だと言われていますが、回数までは技術や知識では変えられません。
だからこそ、眠りの妨げになっている体位変換の回数を減らせるように、科学的な根拠に基づいた方法や技術を取り入れていくと良いでしょう。

眠りの妨げになる体位変換について見直す

体位変換は『褥瘡予防・管理ガイドライン(第4 版)』で2 時間ごとと推奨されているので、大体2 時間ごとに職員は体位変換を行っていると思います。
しかし、研究で適切な体圧分散マットを使うと、4 時間ごとの体位変換でも床ずれのリスクが変わらないという結果が報告されています。さらに、適切な体圧分散マットと見守り支援システムも活用できるとタイミングを見て体位交換ができるので、ストレスを最小限に抑えることができます。
ストレス軽減や体位変換の回数を減らせると、ご利用者の方も体位変換の度に起こされる頻度が減らせる可能性があるので、落ち着いて眠れるようになります。

良かれと思っていたことが危険なことも

ご利用者の中には、シーツの上にバスタオルを敷いている方っていませんか?バスタオルがあると体位変換のときに、とても楽になりますよね。
ご自宅や介護現場、病院でもやっているところが多くありますが、シーツの上にバスタオルを敷いていると、マットレスの効果を最大限発揮できていない可能性があります。どんなにシーツをきれいに敷いていたとしても、バスタオルが少しでもシワになっていると、皮膚が傷ついてしまい、床ずれのリスクがあるのです。
たとえ、どんなに良いマットレスを使っていたとしても、「バスタオルがある」だけで効果が半減して、床ずれ等の原因になるので、良かれと思って使用しているものも、改めて見直していくのが良いかと思います。

ここまで、様々な角度から睡眠の質向上についてお話をさせていただきました。他にも睡眠研究所では論文や情報について発信を行っておりますので、ぜひパラマウントベッドのWEB サイト・SNS を見てみてください。

広報委員:今回だけではなく継続的に睡眠に関する科学的な知識を得て、ご利用者の皆様に還元をしていきたいと考えています。
本日は貴重なお話をお聞かせだきましてありがとうございました。

それぞれのご利用者にあったケアを

今回お話を伺って、睡眠に関する知識はもちろんですが、パラマウントベッドの製品が「介護する側の視点でも、ご利用者側の視点からもつくられているんだ」と身をもって実感しました。「朝は少し早めに部屋を出て、朝食前に日向ぼっこをする」というアドバイスは明日からすぐにでもどこでもできることなので、とても分かりやすかったです。
たくさんお話を伺っているので今後WEB メディア「クローバースマイル」でも情報を発信していきます。ぜひそちらもチェックしてみてください。
まずは今回の眠りに関する学びを、職員同士で共有し協力し合いながら、「ご利用者の睡眠の質向上」を目指して活かしていきましょう!

パラマウントベッドさん、取材にご協力いただきありがとうございました。

パラマウントベッド・室屋さん(中央)、小林さん(中央右)と記念の一枚

クローバースマイル一覧へ
ページトップ