社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2025.09.15

アクティブ福祉 in 聖風会2024 ③【六月部門】

在宅生活を支えるための技術や知識をヘルパーさんに伝承するには~第三者評価の利用者アンケートや職員アンケートから見えてきたこと~

前回に引続き、各部門の広報委員よる『発表内容解説編』をお送りします。

それでは、発表 No.3 六月部門です。

どうぞご覧ください!!

アクティブ福祉in聖風会2024 審査結果はこちら👈

プレゼンテーションはこちら👇

1.始めたきっかけ、課題意識

訪問介護(ホームヘルプサービス)はご利用者が住み慣れた自宅で生活を継続できるように支援する事業です。3年に一度介護保険法の改正があり、法令を遵守しながらご利用者の意向に沿った支援を継続する必要がありますが、ご利用者お一人に対し複数の登録ヘルパーが関わりを持つため次のような課題がありました。

・提供するサービスの標準化
・実際にサービスを提供する登録ヘルパーのサービスの質の向上
・サービス提供責任者と登録ヘルパー間でのコミュニケーション

提供するサービスの質について第三者評価(※1)での職員やご利用者の意見、第三者評価機関からの講評を参照しながら課題の解決に向け施策を検討しました。

施策①

「サービス提供責任者の伝達力の向上、アフターフォローの正確さ、データ管理を行う」ことでサービスの均一化を図り、誰が訪問しても同じサービスを提供ができる。

施策②

利用者に寄り添い、登録ヘルパーが安心して訪問できる体制を作る。

(※1)第三者評価
事業者・利用者以外の公正・中立な第三者機関が専門的かつ客観的な立場から提供している福祉サービスを評価する取り組み

2.実際にどんなことを行ったか

①令和3年度虐待の目チェックリストへの回答を登録ヘルパーにも求めた。
②まごころ計画(※2)内で職員間のコミュニケーションやサービスマナー向上を目的に活動しているサービスマナー委員会の取り組みへの参加を促す。
③登録ヘルパーのサービスの質向上を目標とした個別課題・研修シートを作成。
④2名の登録ヘルパーに協力してもらい抽出された課題への取り組みを試験的に開始。
⑤第三者評価アンケートを令和4年度より登録ヘルパー14名も回答してもらう。

(※2)まごころ計画
自施設内全部署・全職員で継続して行っている「より良いケア実現への各種取り組み」の総称。

3.結果

・ケアプランに基づいて提供されるケアサービス、モニタリング結果について登録ヘルパーとサービス提供責任者での情報共有が不十分だった。
・サービス提供責任者が必要な情報を各々の登録ヘルパーが理解できるように伝えられていなかった。

取り組みを行い実際に現場でサービスを提供する登録ヘルパーだけでなく情報を伝えるべきサービス提供責任者にも課題があることが明らかになりました。

セルフチェックの機会である虐待の目チェックリストでの振り返りや円滑なコミュニケーションを活性化させるための「まごころ計画」のサービスマナー委員会の取り組みを全員が継続的に参加することで登録ヘルパーの意識にも変化が見られています。

今後はサービス提供責任者のスキルアップを図り、登録ヘルパーの育成やご利用者に寄り添うサービス提供に力を注ぐ必要を感じております。

4.発表者感想

今回の発表をきっかけに事業所の課題や登録ヘルパーの個別課題研修シートの効果を確認できました。今後は業務の標準化や効率化を図り登録ヘルパーの育成に掛けられる時間や連携につなげるため業務支援ソフトを積極的に活用していきたいです。

5.広報員一言

多角的に自分たちの現状を分析し課題抽出につなげられたことや法人・自施設の取り組みをうまく活用し改善できたことがとても良かったと思いました。

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