2022.08.29
聖風会で働く職員は現在930名（2022年7月現在）。その職員一人ひとりに、福祉の仕事に関わった“きっかけ”や仕事を続けている“想い”があります。
どのようにして福祉の仕事を志し、聖風会への入職を決意したか。またどのような職業人生（道、ロード）を歩んできたかを、その時々に触れてきた、音楽、本、映画、心に残っている言葉と共に紹介するシリーズ連載「聖風会 ロードショー」をスタートさせます。
記念すべき1人目はグリーンハイム荒川の早川太朗施設長です。
最終回となる第3幕は、施設長までの道のりと、今後の目標について聞きました。
中途採用の一般職員から施設長になりましたが、特別なことをしてきたわけではありません。その時々、自分が置かれた立場で、自分の役割を極めてきただけです。最終的に施設長まで来たという感じで、先々のビジョンやキャリアアップはあまり考えてこなかったです。
ただ、一つ先の目標みたいなものは常に持っていました。与えられた役割の中で足りないと感じるものを、必死に学んで身に付けてきたというのがほとんどです。初めて納涼祭の運営を任された時、トレーナーになった時、主任になった時、などなど…。初めて何かを任された時は、能力不足を感じる時でもありましたから。
ケアマネジャーの試験勉強をしたり、福祉の本を読んだりもしましたが、やっぱり実際に経験する中で成長できたことの方が多かったです。
また、上司の取り計らいで様々な研修に行かせてもらえたことも大きかったです。チームマネジメントを学ぶ研修は特に印象に残っています。
施設長という今の立場での目標は、職員一人ひとりの「長所を引き出せるリーダーになりたい」です。就任して半年ほどですので、まだまだ偉そうなことは言えませんけどね。
私は職員の方に自分と同じような人間になってほしいとは思いません。一人ひとり違う性格、違う長所や短所を持った別の人間です。その人らしいやり方でそれぞれの能力を伸ばし、その人らしい成長を遂げて欲しいと思っています。もちろん、人としておさえておいてほしいところはありますけどね。
例えば、就任して間もない今の課長に対しても、慣れるまでは難しいかもしれないけど、これだけはやるようにするといいよ。というレベルのアドバイスにとどめるようにしています。自分が良いと思うことを押し付け過ぎないように気を付けているという感じです。
また、施設長になる前からいつも穏やかに、威圧しないようにをモットーとしていて、今後もそのスタンスは崩さないようにしたいです。施設長だからって萎縮して話せないような職員が出てくるのはイヤですから。
グリーンハイム荒川は入職時に働いていた施設であり、自分にとってはゆかりの地のようなものです。ここで色々な人と出会い成長してきました。これからも、職員のみなさんで一丸となり、同じ方向を向いてご利用者のケアに当たれる環境を作っていきます。
ご利用者に満足してもらうためには、職員の知識や技能・技術も欠かせません。勉強会などの学べる場を増やし、職員のみなさんが成長していけるように体制を整えていきたいです。
私個人としては、「深みのある人格になる」を目標にしています。年を重ねるほどにダンディになれたら素敵ですよね。そのためにも健康が第一だと思っています。
有名人で言えば、舘ひろしさん、岩城滉一さんなどが、ダンディだなと思います。若作りをしているわけではなく、年齢に応じた魅力があります。生き方が見た目に現れているようでカッコイイです。
とりあえずは、お腹がぼてっと出ないように、自重トレーニングを習慣にしています。出勤の日の夜に家で必ず腹筋、背筋、側筋、腕立てを行っています。いくら遅く帰ってもこれだけは欠かしません！！
ただ、キツイと長続きしないので、程よい程度のトレーニングにとどめています。継続が一番のポイントですから、頑張り過ぎは良くありません。
これは、施設と個人の目標どちらにもあてはまりますが、人間、出来ることは限られています。いろんな事をやりたい、頑張りたいという気持ちはわかりますが、何をするにも継続あってこそ！です。振り返ると、野球少年時代からの私の人生もまさに「継続は力なり」でした。無理ではなく継続を続けたからこそ、今の自分があると思います。
20年以上前、学生から社会人になる頃に聴いて印象に残っている曲があります、Def Techの『My Way』という曲です。当時はバンドブームの最中でしたから、夢や目標達成のために頑張っているアーティストが「進め前に前に前に～」と歌い、人気になっていく姿に勇気づけられました。
最近、たまたまYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE（ザ・ファースト テイク）」に出演しているのを聴きました）。
THE FIRST TAKE Def Tech『My Way』
年を重ねてダンディになっており、当時より今の方が私は好きですね。年をとって色あせるのではなく、むしろ魅力が増しているのはスゴイ。
施設長になったタイミングで改めて、良い年の重ね方をしているDef Techの『My Way』を聴けて良かったです。夢や目標に向けて「前に前に前に」改めて頑張ろうと、元気をもらいました。
