社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2022.12.05

聖風会 ロードショー 第4幕 -木村輝明 編-

映画よりもドラマティックな出来事が起こるから「人生は面白い」

聖風会で働く職員は現在930名(2022年7月現在)。その職員一人ひとりに、福祉の仕事に関わった“きっかけ”や仕事を続けている“想い”があります。

どのようにして福祉の仕事を志し、聖風会への入職を決意したか。またどのような職業人生(道、ロード)を歩んできたかを、その時々に触れてきた、音楽、本、映画、心に残っている言葉と共に紹介するシリーズ連載「聖風会 ロードショー」をスタートさせます。

今回は千住桜花苑の木村輝明施設長です。第4幕(全3回)は、木村施設長の学生時代から福祉を目指し、聖風会に就職するまでのお話を伺いました。

サッカーのプレーをみんなで楽しく

小学校4年生の時、周りの友人がサッカーをしていた影響で地元の少年サッカークラブに入り、高校までサッカー部で過ごしました。長くサッカーを続けてはいましたが、技術的には夢見るレベルではなく、謙遜なくたしなむ程度でした。本気で挑む試合より、練習で皆と楽しくサッカーをするほうが楽しい気質でしたのでそれもそのはずです。ポジションはディフェンスということもあり、得点の機会にはほとんど恵まれませんでした。

公式戦での生涯得点は、中学校総体1回戦で、コーナーキックのこぼれ球をつま先で詰めた1点のみとなりました。生涯1点ですから、華麗なゴールではないとはいえ、その時の映像は今でも脳裏に焼き付いています。また得点した後のアドレナリンによる身体の軽さは不思議な感覚でした。心とからだ、脳とからだの繋がりを実感した瞬間でもあり、それは心や脳のポジティブな働きがパフォーマンスを向上させる体験となり、現職でも常にポジティブな思考を意識しています。

「手に職を」という思いと縁が継いだ福祉の道

高校生のころから、働くということは人の役に立つことをするという認識がありました。サッカーをやっていたので足の捻挫等で接骨院にお世話になることが多くありました。接骨院の先生は、痛みなどを丁寧に観察し、患者に聞き取りをし治療に繋げます。治療をしながら世間話も交え会話をすることで患者をリラックスさせ、治療後には治療前後の状態の改善をていねいに確認します。治療を受けると、程度はありますが痛みが緩和し楽になり、大変助けられた記憶があります。自分も手に職をつけ、人と直接関わる中で、人のためになる仕事をしたいと思ったきっかけになったのかと思います。
そんなことを肌で感じつつ、人との関わりを考えることに興味もあり、大学では社会学を専攻し、そこで社会福祉に触れる機会を持ちました。大学の授業で理学療法士という資格を知り、素人ながら接骨院での治療体験とリンクし、リハビリの道に進もうかと思いましたが、費用も理系の学力も必要であり躊躇していました。

そんな時、ゼミの教授から介護福祉士養成校への進学の提案がありました。介護保険制度が始まった年で、これからは多いに男手も介護の仕事に必要となるお話しを頂きました。祖母と同居していたこともあり、高齢者福祉には興味があったので介護福祉士養成校に進学をしました。卒業後は聖風会に入職し、現在に至ります。振り返ることで気がつきますが、様々な経験の中で、様々な方とのご縁があって自身の道が繋がっているのだと思います。

同世代の活躍と同期の支えを励みに

自身と同世代の著名人に元サッカー日本代表中田英寿選手、アーティストではゆずやコブクロが同世代にいます。サッカーは前述した通りですが、音楽は実家に父のガットギターがあり、嗜む程度にギターに触れていましたのでなじみがあります。スポーツや芸能の世界での活躍は一端に才能や運もあるかもしれませんが、そのほとんどが努力の賜物であると思います。福祉業界で関わりを持つ方々の中にも活躍している同世代がたくさんいます。同世代の活躍を目にし、その裏にある努力を知ることは、自身の励みにもなっています。

自身が聖風会に入職した年は特養台東が開設した年であり、今では考えられないほど多くの採用人数だったので、同期もたくさんいました。いまでこそ少なくなりましたが、入職20数年を経過した現在でも法人で頑張る同期がいるということは励みになり、支えになります。同世代、同期など非公式なカテゴリーではありますが、実は働く上では重要な存在になりますね。

ゆず デビュー曲「夏色」

コブクロ デビュー曲「YELL 〜エール〜」

聖風会 ロードショー 第5幕はこちら ▶▶▶

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