2023.07.17
聖風会が年に2回発行している広報誌『クローバースマイル』
広報委員会の想いが詰まったこれまでのクローバースマイルより、バックナンバーとして、シリーズで『私のこだわり』の記事をご紹介していきたいと思います。
誰にでも、自分にとってなくてはならない特別な思い入れを持った、コトやモノが大小あるかと思います。そんな聖風会の職員をご紹介させていただくコーナーです。
第6回は、広報誌『クローバースマイル vol14』に掲載した花畑部門の宇津城 智美職員(花畑あすか苑)のこだわり「チョークアートで彩る施設の雰囲気づくり」を紹介します。
初めて非常扉を見た時に、黒ではなく紺色ではあるものの「黒板みたいじゃん」と思ったことがきっかけでした。そこから、チョークアートを連想しました。アートというほど上手ではなく教科書の端っこの落書きレベルですが、何か描くことができるかも?!と思い、主任に話してみたところ、非常扉に絵を描くことを了解していただきました。
何を描こうか考え、季節柄、十五夜だからすすきと月かなと思い、描いたのが最初でした。
次はハロウィンとクリスマスの絵を描きましたが、描くネタがなくなりしばらく描かないでいると、一人のご利用者より「あなた絵描かないの?」と声を掛けられました。その言葉を聞いた時「廊下を散歩される時、見てくれていたんだな。私が描いていることを覚えていてくれているんだ」と驚きました。そのご利用者は私が描いている時「あなた絵うまいね」と声を掛けてくださっていました。
それからまた描き始めましたが、ある日そのご利用者が入院されたことを機に、なんだか描く気が起きずしばらく描くのはお休みしていました。数か月後、その方が退院されることになり、また描き始めることができました。
現在そのご利用者は廊下を散歩されることはなくなりましたが、入浴へ行かれる際に少しでも目にしてくれたらいいなと思い描き続けています。
絵の具も使ってみましたが、チョークの方が消しやすく気の向くままに描くことができます。
コロナ禍ということもあり、外に出て四季を感じることは中々できませんが、季節に合った絵を描くことで、それを見たご利用者が施設にいても季節を感じることができるようになってくれたらと思っています。