社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2023.08.07

高齢者福祉、対人援助職の「プロフェッショナル」の姿 ③

法人理念を体現する(ケアマネージメントセンター千住桜花苑 ケアマネジャー 伊藤 奈緒子 2004年入職)

「プロフェッショナル」という言葉を耳にしますが、聖風会では高齢者福祉、対人援助職のプロフェッショナルの姿はどうあるべきか、日々追求をしています。さて、実際にどんな人物を指すのでしょうか、また聖風会で働くプロフェッショナルとはどういった職員をいうのでしょうか—。

私たちは法人理念「最高に価値あるものをすべての人に~地域に信頼される施設を目指して~」を一緒に体現できる人を聖風会の「プロフェッショナル」だと考えています。この連載では聖風会の育成プログラムを受け、聖風会でキャリアパスを歩み、法人理念を体現している職員の姿を紹介していきます。

職員の姿から学んだプロフェッショナルとは

私は入職後9年間、特養で経験を積んだ後、ケアマネジャーとして居宅介護支援事業所にて勤務をしています。その間、部署や施設の異動もありましたが、どこに異動しても職員同士の人間関係が良く、とても働きやすい職場だと感じています。特にこれまで多くの職員と一緒に働く中で、「この職員はプロフェッショナルだな」と思うことがあり、プロフェッショナルとは次の3点だと私は思い実践しています。
1、人の話をよく聞く(傾聴スキル)
2、福祉に関する知識と技術を持つ(答えるスキル)
3、ご利用者・ご家族の喜びを我が事のように喜ぶことができる(応えるスキル)

プロフェッショナルとして適切なサービスにつなげる

具体的には先日、こんな相談を受けました。最近転倒してしまいそれ以降、自宅でもデイサービスでも落ち着いて過ごせなくなってしまった。また本人は「デイサービスにはいきたくない」と話している。どこか本人が安心して過ごせる場所がないだろうか…。その相談を受けて、ご家族とご本人のお話を伺うことにしました。ご家族は「本人に快適な生活を送ってもらえるように介護サービスを使いたいと思っている」こと、ご本人は「自立ができているので、介護サービスはまだ自分には必要ない」と思っているとのお話を伺いました。

これまでの私の知識と経験を活かして、一般のデイサービスではなく、よりご利用者の個別対応が行える認知症対応型デイサービスへの移行を提案しました。その結果、認知症対応型デイサービスでは好きな音楽を聴きながら、ご自宅でも穏やかに過ごすことができるようになったそうです。後日そのご利用者の様子を見た際に、丁寧にご家族とご本人の話を聞いて、適切なサービスにつなげることができたことにとても喜びを感じました。上記の事例以外にも、日々様々な個別の相談が寄せられます。その中には、医療的ケアについての知識も必要なことがあります。ご利用者やご家族にもっと喜んでもらいたい!という思いから、今後は医療的ケアについても学びながら、ケアマネジャーとしてさらに成長をしていきたいと思っています。そしていつか、聖風会のプロフェッショナルとして先を歩まれる先輩方のようになりたいです。

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