社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2023.09.25

高齢者福祉、対人援助職の「プロフェッショナル」の姿 ④

法人理念を体現する(足立新生苑 生活相談員 大津 康裕 2007年入職)

「プロフェッショナル」という言葉を耳にしますが、聖風会では高齢者福祉、対人援助職のプロフェッショナルの姿はどうあるべきか、日々追求をしています。さて、実際にどんな人物を指すのでしょうか、また聖風会で働くプロフェッショナルとはどういった職員をいうのでしょうか—。

私たちは法人理念「最高に価値あるものをすべての人に~地域に信頼される施設を目指して~」を一緒に体現できる人を聖風会の「プロフェッショナル」だと考えています。この連載では聖風会の育成プログラムを受け、聖風会でキャリアパスを歩み、法人理念を体現している職員の姿を紹介していきます。

「最高に価値あるものをすべての人に」を提供するために

私が考える聖風会のプロフェッショナルとは、ご利用者本位という考えのもと、法人理念である「最高に価値あるものをすべての人に」を提供することだと思っています。これを言葉でいうのは簡単ですが、では具体的にはどのようにしたらよいのかを模索しながら、日々業務にあたっています。理念を体現していくための第一歩として、ご利用者に聖風会で楽しみのある生活を送ってもらえるためにはどうしたら良いのかということをいつも考えるようにしています。

現在は相談員として勤務していますが、認知症専門のフロアにいた時にあるご利用者がコーヒーやハンバーガーが好きということが分かれば、フロアの職員で、近くのコーヒー屋さんやハンバーガーショップにご利用者と一緒に外出する計画を立て、実行していました。もう10年近く前の出来事ではありますが、今でもご利用者の方が「あの外出は楽しかった」と言ってくれます。こういった行動ができるのは、ご利用者本位、法人理念の考えに基づいて企画・実行できる職員が聖風会に多くいるからだと思います。聖風会に勤めて10年以上が経ちましたが、私も法人理念や利用者本位の考え方に基づき行動ができるようになっているということは、自身の強みになっていると感じています。

今度は自分が後輩や部下に伝承していく

これまで異動も経験する中で、プロフェッショナルだなと思う先輩方の姿にたくさん触れてきました。その中で先輩方はどのような場面でも「視野を広く持つ」ことをされており、またそれに自分もその先輩方から「視野を広げる」ということを教わってきました。係長になったいま、今度は自分が後輩たちに引き継いでいく番であると感じています。その取り組みの1つとして、2年前から行っている、自分が受けてきた研修の内容をチームのメンバーに共有する「勉強会」を行っています。

自分が研修で得た知識の中でも「これは皆も知っておくと介護の質が向上する」というものを自分なりにかみ砕いて伝えるようにしています。せっかく時間を割いて参加してきた研修が、個人の中にとどまってしまっていては、現場に還元されず組織の力となっていきません。現在所属しているショートステイではご家族とお話をする機会も多いので、一人一人が聖風会で働くプロフェッショナルとして1つでも多くのアドバイスをご家族にできるようになればとの思いで、勉強会の取り組みを続けています。

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