2024.09.30
日本の発展や復興にご尽力いただいたご利用者のご功績とご長寿を心より感謝する会として、聖風会の各拠点ではさまざまな工夫を凝らして敬老の日をお祝いしています。
今回は花畑あすか苑の『音楽の贈り物コンサート』にフィーチャーすべく、生活相談員の永田課長にお話しを伺いました。
花畑あすか苑では平成28年の開設以来、敬老の日に合わせ音楽会を開催していました。
音楽は回想法ともなります。人生に思いを馳せながらご利用者の皆様それぞれに音楽という魔法を通じて十人十色の感動を与えることができます。普段言葉の無い方が口ずさんでくださったり、普段あまり開眼されない方が両眼をパチリと開いて演者に視線を送られるなど、感じてくださっているのだと思います。
節目を迎えられた方々はもとより、ご利用者全員に向けて贈り物としての音楽のプレゼントを続けてきましたが、2020年1月に日本で新型コロナウイルス感染症がはじめて確認されてからというもの、読者には紙幅を費やすことも無いと思います。それから2年間というもの、敬老の日も縮小が余儀なくされ…。ましてや大きな声で歌う音楽会自体の開催は見送らざるを得ませんでした。
時は経ち、2022年。花畑あすか苑としてもこのまま感染だけを恐れて前に進まなくて良いのか。ご利用者からも音楽会の開催熱望の声をお聞きしている。そんな矢先…。
私が住んでいる足立区綾瀬に “あやせのえんがわ” というコミュニティスペースが誕生しました。私との出会いは2021年5月頃。
代表の方は室内と庭をつなぐ空間を意味する「えんがわ(縁側)」をモチーフに人と人がつながり、ゆるやかに支え合う循環をつくりたいとの想いをお持ちの方で、足立区を中心にこれからのコミュニティのあり方、暮らし方を熱く考え地域活動をされています。
当時、そのコミュニティに何気なく立ち寄らせていただいたのがきっかけとなり、以降私の子供も良くしてもらっています。
その縁が次の縁へとつながる、まさに縁結び。
紹介を受けたのが、この3年間音楽の贈り物コンサートでお付き合いをさせていただいている ”和音wain” 様。ボーカルのYoko様と作詞作曲キーボードのShun様で構成される2人組の音楽ユニットでした。
“人のやさしさと愛する心”を大きなテーマとして活動されているお2人で、まさにビンゴ!聖風会の理念や行動指針にぴったりな方々に出会うことができました。
地域の大切さを改めて感じると共に、花畑あすか苑も地域と連携できることに喜びも感じています。
このような縁もあり、今年も9月15日(日)"和音wain" 様をお招きして全9曲が披露され、敬老の日をすてきに彩ってくださいました。
アンコールの声も鳴り止まず、更にプラスで2曲。笑いあり、涙あり、感動あり・・・
なかでも西城秀樹のヤングマンは、職員有志のグループに加えてご利用者も舞台に参戦! YMCAの大合唱は心地の良い時間、聖らかな風(聖風会)を巻き起こし、盛大に幕を閉じることが出来ました。
ひとえに縁が縁を紡いで完成した瞬間であり、感謝しかありません。
雨にも負けず、風にも負けず、感染症にも負けず、
ただただ ご利用者の “その人がその人らしく生きること” をモットーに、これからも企画運営を考えていきたいと思っています。