2024.12.23
高齢者にとって「食べること」は楽しみや生きがいの上から重要であり、特に特養に入居している要介護高齢者にとって最も関心が高く、最大の楽しみは「食事」であると思います。
1日3食食べることはその日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、健康を維持していく上でも重要です。その為、私たちは1食1食に「栄養があること」「食べやすいこと」「新鮮であること」「食欲がわくこと」を求め、ご利用者に「食」を通じて「生きる喜び」を感じて頂ければと思っています。
私たち管理栄養士委員会の連載では法人内6部門の「食」に関する取組みをご紹介していきたいと思います。
今回の第15弾は「花畑あすか苑」の3回目です。
さて、今回はご利用者のリクエストをメニューに反映する『リクエスト献立』を紹介します。
令和5年度より行っているこの取り組みは、行事の少ない月に各ユニットに献立募集の用紙を配布してリクエストを募り、食事委員会で集まったリクエストの中から提供するメニューを決めています。
お刺身や天ぷら、丼物など定番の人気メニューもありますが、提供したことの無いメニューや職員の想像を超えたメニューのリクエストもあり、食材の仕入れや配膳方法なども含めて委員会で検討し、提供可能であれば初めてのメニューも積極的に採用し提供しています。
洋食やジャンクフードも人気があり、特にハンバーガーは職員の心配をよそに、かぶりついて召し上がる方も多く見られ大好評でした。
リクエストが無ければ提供する機会が無かったメニューだったと思うので、「リクエスト献立」を実施した甲斐があったと実感しました。
残念ながら委員会では採用にならなかったメニューも毎月のお楽しみ献立や通常の献立の中に組み込み、できる限り提供に繋げられるようにしています。
食を通じてご利用者の笑顔がたくさん見られるよう、これからも様々なリクエストに応えて行きたいと思います。