社会福祉法人 聖風会

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クローバースマイル

2025.05.12

聖風会の快眠のススメー在宅介護編ー

睡眠改善で在宅介護を支える

クローバースマイル🍀16号 続編記事のご紹介

2月に発行した最新の広報誌、クローバースマイル16号にて「聖風会 快眠のすすめ」と題した特集記事をお送りしましたが、広報誌では伝えきれなかった取材内容を続編記事としてご紹介したいと思います。
第一弾は『在宅介護編』と題して、在宅介護でも参考になりそうな内容をお届けします。
どうぞご覧ください。

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睡眠は心や身体を守るために大切なものですが、在宅介護の現場で「眠れない」と話されるご利用者ご自身や、そのように訴えられる方の介護にあたっているご家族から悩みのお話を伺うことがあります。
眠れないという悩みを抱えるご利用者の方々に確かな情報をお伝えするため、聖風会では厚生労働省が取り組む「科学的な根拠に基づいた介護」の実践にも力を入れています。

パラマウントベッド睡眠研究所に行ってみた!

そこで、在宅介護で睡眠を手助けできるICT・IoT技術や寝具の選び方について、睡眠に関する様々な課題について研究されているパラマウントベッド睡眠研究所・室屋さんに広報委員会のメンバーがお話を聞いて来ました。
ICT・IoT技術とは、インターネットを通じて人や物をつなぐ技術のことです。例えば、睡眠を手助けするICT・IoT技術では睡眠状況を共有しながら、眠りをサポートしてくれるものがあります。
新しい介護の形を参考に、ご利用者の方もご家族も安心して過ごせるきっかけにしていただければ幸いです。

Q.施設だけではなく、在宅介護でも導入できるICT・IoT技術はありますか?

A.ご家庭でも導入できるICT・IoT技術として、弊社のINTIMEというブランドの中に「INTIME 3000」があります。
このベッドは、睡眠を採点する睡眠計測センサーと、自動でベッドの角度や向きを変えて「眠りの自動運転」機能を搭載しています。角度や向きを調節すると、寝心地や寝返りのしやすさを促し、加えてスムーズな起床をサポートしてくれるので、寝やすさだけではなく、ご家族のサポートも楽になりますよ。
ただし、長年使っているとマットレスの効果が落ちますので注意が必要です。

Q.睡眠計測センサーのなかには医療機器もあると伺ったのですが、今後在宅で導入する場合だと、医師の診断で使えるようになるのでしょうか?

A.医師の診断がなくても使用できます。
将来的には、医療関係者の方が判断して、「ご家庭で敷いて使ってください」というやりとりがあるのかなと思います。
とはいえ現状、介護保険や医療保険に該当しないので、事業者やご本人の費用負担が大きくなってしまいます。なので、今後研究を重ねて、より確固たるデータで証明して、国から「医療として在宅医療に役立ててくださいね」と認定してもらえるように努めています。

Q.快適な寝具の選ぶために、何かポイントはありますか?

A.マットレスはご自身の体格に合わせた、柔らかすぎず硬すぎない自分にあった適度な硬さが理想的です。枕は自分にとって寝やすいものを選びましょう。例えば枕の高さや硬さを自分好みにするために、オーダーメイド枕も検討されると良いですね。マットレスも枕も寝返りしやすさと寝つくときの姿勢での寝心地が重要だと考えられます。
寝返り時は眠りが一時的に浅くなるので、そのときに寝返りしにくいと身体が抵抗を感じて目覚めてしまいます。自分にとって適切なマットレスや枕だと、覚醒せずに寝返りができて、朝、自然と目覚められるようになります。
また、寝る姿勢についても、ご本人が寝心地が良くて眠りやすいのであれば、うつ伏せでも問題はありません。
ですが、乳幼児突然死症候群とうつぶせ寝との関連が指摘されているように、呼吸がしにくくなるリスクがあるので、うつ伏せで眠る場合は注意してくださいね。

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