2024.07.08
『私たちは社会福祉法人聖風会の虐待防止に関する考え方を共有し、現場レベルで不適切な対応を指摘し、改善しあえる風土づくりに努めます。また、虐待を防止し、ご利用者の尊厳を保持することで、その人らしいイキイキとした生活へのサポートに努めます。』
私たち聖風会職員としての虐待防止における行動指針です。
「高齢者虐待は絶対に許さない」という法人スタンスのもと①虐待防止行動計画、マニュアル、虐待の芽チェックリストの作成と見直し②クレドカードの作成③虐待防止研修の企画、運営等を取組み課題とし、法人内のプロジェクトのひとつとして、「虐待防止プロジェクト」が立ち上げられました。
このシリーズ4回目となる今回は、昨年度に開催した「指導職・管理職虐待防止研修」のグループワークについて、ご紹介いたします。
今回のグループワークは参加者(指導職(主任)以上)に事前に『高齢者虐待防止のための組織体制チェックリスト』((公財)東京都福祉保健財団 高齢者権利擁護支援センター作成)をやってもらい、部門ごとのチェックの集計結果に基づき、各部門にて取り組みが必要または、取り組みの見直しが必要なチェック項目を抽出し、検討するというものでした。
下のグラフは各項目の「ない」「していない」又は「わからない」などのマイナス回答の割合を示したものです。
一番マイナス回答が多かった項目は「⑤」の「個別ケア・認知症ケアが流れ作業のようになることがない。」次いで、「⑮」の「職員一人ひとりの研修ニーズを明確化して、研修計画が策定されている。」でした。
「新型コロナ」などの感染症対策から集合型での研修開催が難しくなった、また、法的に必須となる研修が増加しており、研修計画が組みにくいという課題がありますが、等しく学びの機会を確保する必要があります。
逆に「している」「ある」というプラス回答が多かった項目は「①」の「組織の理念、倫理綱領、行動規範等を学ぶ機会がある。」次いで、「⑬」の「職員が内部研修に参加しやすい配慮(時間、回数、職務としての参加等)がある。」、そして、「⑯」の「利用者の金銭や貴重品を預かっている場合、その管理は複数の職員によるチェック体制のもとになされている。」でした。
「①」でプラス回答が多かったことはとても喜ばしいことです。根幹であるサービスの質を維持、向上させる為に、法人が目指すべき方向性を明確化したものが法人理念であると思います。職員の価値観を統一する為にそれらを学ぶ機会があると職員個々が実感していることは重要です。